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大津市主催ワーク・ライフ・バランスセミナー

AIを味方に!生産性向上とワーク・ライフ・バランスの実現


滋賀県大津市主催の「ワーク・ライフ・バランスセミナー」にて、サイボウズ DX推進部 コンサルタントの鬼頭久美子が、「AIを味方に!生産性向上とワーク・ライフ・バランスの実現」をテーマに講演しました。


多くの組織では、深刻な人手不足と働き方の多様化が同時に進んでいます。
限られた人員で成果を出し続けるには生産性向上が欠かせません。
一方で、社員が無理なく働き続けるためには、ワーク・ライフ・バランス(WLB)の維持も不可欠です。


本講演では、生成AIの活用も含め、生産性向上とWLBを両立する組織づくりの本質を、サイボウズの実践をもとに紹介しました。

サイボウズが生産性向上とワーク・ライフ・バランスを実現した裏側とは

現在のサイボウズは「働きがいのある会社」として知られていますが、2005年頃には離職率が約28%に達し、組織崩壊の危機にありました。
当時は、制度をトップや人事がつくるという発想が強く、現場の実態とずれたルールが増え、経営と社員の対立も生まれていました。
そこでサイボウズは、組織運営をトップダウンからボトムアップへ大きく転換しました。現場の声を丁寧に聞き、対話を重ね、個々の事情や希望を制度に反映させることで、離職率を下げながら売上も伸ばしてきました。

その象徴が、「100人100通りのマッチング」に代表される人事制度です。
一律の運用ではなく、メンバーの幸福とチームの生産性を両立させることを重視し、柔軟な働き方と成果の両方を実現してきました。

生産性向上とワーク・ライフ・バランス実現に欠かせない“チーム戦”を実現する4要素とは

サイボウズが重視したのは、個人任せではなく“チーム戦”で成果を出せる状態をつくることです。

進捗が見える、ノウハウが共有される、日頃から情報共有が行われる、そして自然に助け合える。こうした状態があれば、多様な働き方の中でも成果を出しやすくなります。

この“チーム戦”を実現するには、制度・風土・業務フロー・ツールの4要素をセットで機能させることが重要です。

特にシステム担当者にとっては、「ツール」だけでなく、「業務フロー」や「情報共有の前提設計」まで視野に入れること、加えて、「どんな組織風土の実現を目指したいのか」を認識した上でのシステム設計がポイントになります。

サーベイイメージ図

AI活用を進めるための土台づくり

生成AIの活用に関心を持つ企業は増えていますが、業務に合った品質で活用するには、まず情報の一元化が重要です。
グループウェアや業務システムを情報共有の基盤として活用し、日々の業務データやコミュニケーションログを蓄積していくことが、AI活用の土台になります。
特にシステム担当者にとって重要なのは、AIを単体で導入することではなく、既存の業務システム上に蓄積された情報をどう生かすかという視点です。
社内情報が集約されたシステムにAI機能を組み合わせれば、現場は普段の業務の延長でAIを活用しやすくなり、導入効果も高まりやすくなります。

AI活用だけで終わらせない!

講演では、AI活用を進めるうえでのポイントだけでなく、AI活用だけで終わらせないことの重要性もお伝えしました。

どれほど優れたAIツールを導入しても、情報が分断され、業務が属人化したままでは、効果は限定的です。
本質的に生産性を上げ、WLBを守るには、まず脱・属人化とチームで仕事が回る仕組みづくりが必要です。

そのためには、現場に埋もれている未整理の業務情報を見える化し、必要に応じてシステム化していくことが欠かせません。ですが、それをシステム部門や一部の担当者だけで担うには限界があります。
だからこそ、kintoneのようなノーコードツールを活用し、現場のメンバー自身が改善に参加できる状態をつくることが大切です。

また、情報共有を徹底するには、これまでの仕事の進め方を見直す必要があります。
共有すべき内容をフォーマット化・標準化したり、資料を作り込みすぎずコメントや箇条書きで素早く共有したりすることで、情報共有の負担を抑えながら、チームで仕事を進めやすくなります。
システム担当者がこうした運用設計まで意識できると、ツール導入の効果は大きく高まります。

参加者からの声

今回のセミナー参加者からは以下のような声が聞かれました。

  • AI活用による業務効率化で終わらせず、決裁ルールなど他の業務もあわせて効率化する検討が必要だと気づけた。
  • 生産性を向上するためには、“チーム戦”が必要だということが分かった。「属人化の防止」「タスクの見える化」「業務フロー改善」が重要だと痛感した。
  • 情報が分断されていることによる非効率さが生じているため、一つのプラットフォームで情報共有できるツールを活用することで、業務効率が上がると感じた。
  • 組織でのAI活用について理解が深まった。
  • ワーク・ライフ・バランス実現のためには、やはりベースには、チームワークや、人と人とのつながりが大事だと感じた。

最後に

「生産性向上」と「WLB」の両立は、AIやノーコードツールの導入だけで実現するものではありません。
情報共有しやすい仕組み属人化しにくい業務フロー現場が自律的に改善できる環境、そしてそれを支える風土があってこそ、AIやDXの効果が発揮されます。
特にシステム担当者は、単なるツール導入担当ではなく、職場の働きやすさと成果の両立を支える設計者として大きな役割を担えます。

「自社の風土を変えるにはどこから着手すべきか」「ITを入れても現場が主体的に動かない」「チームで成果を出せる組織に変えたい」といったお悩みがある方は、ぜひ一度、ご相談ください。
サイボウズは、ツールだけを提案するのではなく、制度・風土・業務フロー・ツールをつなげて考える組織づくりを、対話しながら一緒に考えていきます。

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