わがままカードワークショップ

立場の同じ者同士で、考え方の多様性を体感。わずか40分のワークショップで一人ひとりが働くうえで大切にしたい価値観が浮き彫りに


MS&ADホールディングス

2024年11月と12月に、5つのグループ国内保険会社を含むMS&ADホールディングス様にて、各グループ保険会社のコールセンターでチームリーダ職にあたるスーパーバイザー(以下、SV)を務める従業員を対象に、ウェルビーイングを考えるセミナーと自分の価値観と他人の価値観を体験で捉えるワークショップを実施しました。

自己犠牲は美徳ではない。自分が大切にしている価値観を知ることからはじめる

研修の構成は前半に「ウェルビーイング」をテーマにした講義、後半に「わがままカード」を使ったワークショップを実施しました。リアル会場とオンライを接続し、11月と12月の2回あわせて約120名にご参加いただきました。

日々業務に邁進していると、顧客、上司、部下、チームのメンバーなど、他者からの要求に応えたり、寄り添ったりしているうちに、ついつい自分のことが置き去りになってしまいがちです。リーダーである自分が我慢すれば…そんな自己犠牲を当たり前のように受け入れてはいないでしょうか。ある研究では「幸福度が高い人は創造性、生産性、売上が高くなり、欠勤率、離職率、業務上の事故の発生率は低くなる」というデータがあります※。今回の研修では幸福度高く働くために、自分が幸せに働けるために必要なキーワードを知るワークショップを「わがままカード」を使って実施、参加者の皆さんに自分自身と向き合っていただきました。

前半の「ウェルビーイング」をテーマにした講義では、幸福度とパフォーマンスの相関やサイボウズの事例を紹介するセミナーを実施しました。

「幸福度が高いほどパフォーマンスが高い」の資料イメージ

※ハーバードビジネスレビュー 特集:幸福の戦略

https://dhbr.diamond.jp/list/magazine/search?year=...

講義では「幸せの定義は一人ひとり異なります。従業員の数だけある幸せのカタチは、会社や上司によって実現されるものではありません。ですが、自分が感じる幸せの物差しを周りに知ってもらうことで、幸福度高く働ける環境に近づけることは可能であること」をお伝えしました。

立場が同じでも考え方は多様。重なる価値観と重ならない価値観を体験で実感

後半のワークショップでは同じSVという立場で働く従業員同士で、お互いの大切な価値観を開示し、相互理解を深めるワークショップを実施しました。今回のワークショップでは「仕事をするうえで自分が大切にしたい価値観はどれか」をテーマに、カードを選択をしていただきました。

参加者は普段はそれぞれ異なる保険会社のコンタクトセンターに従事しています。これまでに研修で顔を合わせることがあっても、普段から自身の業務への向き合い方やコミュニケーターとの関わり方について、議論を交わしているメンバー同士ではありませんが、担っている役割は同じです。そのような立場のメンバー同士がグループになってワークショップを実施したところ、どのグループでも一人ひとりがカードを捨てる度に会話が盛り上がっていました。自分と重なる価値観がある一方で、異なる価値観があることも体験していただきました。「なぜそう思うのか」の背景情報までを共有することで、相手への理解を深めるとともに、自分を理解してもらうための自己開示の必要性を感じていただく時間となりました。

わがままカードワークの様子①
わがままカードワークの様子②

みなさまの感想

参加者のみなさまからは、以下のような感想が寄せられました。

  • わがままカード、とても楽しかったです。不要なカードを捨てることで自分でも意識していなかった大事にしている部分を知ることができました。

  • 素直に面白かったです。人の考えや行動がよく分かるトレーニングで、自己紹介が苦手なのですが、キーワードがあるだけで話しやすくなりました。
  • 自身の気持ちも整理でき、チームの方のことも知ることができて楽しかったです。
  • コミュニケーションをとるだけでなく、仕事の姿勢も見られるツールだと感じました。
  • 自分の状況によって変化していくもので、定期的に実施してみたいと思いました。
  • よく知っている方の知らない一面が見えたり、あまり接点がない方も考え方やいま感じている事のお話を聞けたりするよい機会でした。
  • 良いセンターにしようとの思いは一致しているが価値観の違いはあると感じました。
  • 人によって仕事で重要視していることで大きく違いびっくりしたのと同時に、自分はSVになってから期間が短いので、先輩SVの心構えが参考になりました。
  • どれも捨てがたい言葉がありましたが、どれか捨てなければならないルールですすめる内に、自分と向き合うことができ、最後の5枚の中にいまの自分の価値観が浮かび上がってくるようでした。

研修が終わって

今回の研修が終わると、参加者からは「自分のチームメンバーともやってみたい」という言葉は多く聞かれました。互自身がSVをつとめるチームでのメンバーとの関係作りやチーム運営に「わがままカード」を使ったワークショップを気軽に実施できるようにと、社内に「わがままカード」を社内に常設していただくことになりました。研修を担当した、サイボウズの関根と荒川からは「わがままカードは直感に素直になってカードを選んでいくことで、いまの自分が大切にしていることが浮かび上がってきます。一緒に働くメンバーのことを知ることで、お互いが幸福度高く働くために必要なコミュニケーションのヒントが見えてくることもあります。自分の部署でも、ワークショップを楽しんでください。」というコメントがありました。

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